雲乃みい様：守×リュート

新年にカンパイ！？　(5/6) 「やっぱりビールの味する」 股の間から顔を上げた守が笑いながら言って、また顔を埋める。 「やめろ……って、……ンっ……だめ……っ」 抵抗しなければ、と思うが先端を咥えられて吸い上げられると力が抜けて甘い吐息をこぼすしかできない。 それにビールのせいなのか肌の表面がアルコールを吸収し火照っているような気がしなくもない。 「勃ってひた。ひもちいーい？」 「……ッ、ぁ……ばかっ、口入れたまま喋るな……っは」 ぺろぺろと舐められて徐々に硬度をましていく半身にリュートは目を潤ませた。 その反応に気をよくした守は硬くなったものを掌で包み込みながらまた舌を這わせていく。 股の間へと潜り込んで舐めまわしてくる舌がくすぐったいようなむず痒いような感覚で身体を疼かせる。 それでなくてもリュートの半身は守の手に擦られて少しづつ先端から透明の液体を溢れださせはじめていた。 「ン……っ、守……や……ぁ……、ひ……っ！　ちょ、やだっ」 少し腰を持ち上げられたかと思うと守の舌が双丘の間へと滑りこんできた。 そして菊門に触れてくる。 「守っ……ん……や……だ……っ……汚……いっ」 もちろんもう何度も身体を重ねたことはある。 けれど舌の挿入は初めてだった。 ぬるりと舌が縁をなぞって、グッと中へと挿ってくる。 指とも守のものとも違う感覚。 ざらついて濡れた柔らかいものが肉壁をなぞりながら侵入してくる。 ぞわぞわと後孔からわきあがるのは紛れもない快感で、前からも与えられる刺激にリュートは口に手を当てて声を殺す。 ぴちゃぴちゃと響いてくる水音が恥ずかしくて目まいを感じるが、それよりも身体は敏感に気持ちよさを優先して得ようとする。 「……っ……んっあ……守……っ、まもる……」 うわ言のように繰り返す言葉は最早抵抗ではなく、快感に怯えてすがるようなものだった。 シーツを握りしめ、自分の内側を犯す舌の動きに背筋を震わせる。 奥まで届きはしないし硬くない舌が後孔を出入りする感触は少しの物足りなさを感じるのに、だんだんと熱く痺れを起こしていく。 「や……だ……っ、も……っ」 ぐちゃぐちゃと鳴っているのが前からのものか後からのものかわからない。 リュートの視界には守の頭と、そして守の掌に上下され涎を垂らしまくっている自身の半身がある。 呆気なく達してしまいそうな吐射感が沸き上がり、なんとか耐えようと唇を噛みしめる。 「……っう、んっ」 だけどそれも効果などなく、鈴口を指先で引っ掻かれた瞬間、白濁を吐き出してしまった。 容易く達してしまった自分に生理的な涙を一筋こぼしながら呆れ、荒く熱を帯びた息を吐き出す。 白濁は守の手の中に受け止められていた。 ゆっくりと後孔から舌が抜けていく感覚に身体を小さく震わせていると守がじーっとリュートが吐き出した白濁を見つめて―――ぺろり、と舐め取った。 「……ば……っ、なに舐めてるんだよ！！」 焦るリュートを気にせず全部舐めると守はぐっと親指を立てて、 「わかめ酒とリュートのごちそうさまでした！」 満足げにウィンクしてきた。 「……」 正直―――こいつやっぱりバカかも―――なんてことを思ってしまったが、すぐにまた思考は分断される。 ベッドサイドに用意していたローションを取った守が手早く指を濡らすと、さっきまで舌をいれていた場所に指を挿れてきた。 「っあ、待って…っ」 射精したばかりだというのにお構いなしに守の指は容易くリュートのイイトコロへと辿りついて擦ってくる。 ビリビリと生まれる刺激に力が抜けて仰向けに倒れ込んだリュートに守はのしかかりバードキスを落とした。 「リュート、えろすぎ。もう我慢できないかも。ごめん」 （えろい、ってお前がエロいことしてんだろ！！） 胸の内で叫ぶリュートの後孔は舌で十分ほぐされていたのか、あっというまに指を二本咥え込んで、そして―――。 「……っんん」 「ごめ、んっ。やっべぇ……きもちいい」 前もって言われた言葉通り守のものが早急に押し入ってきた。 圧倒的に苦しいし、少し痛く、リュートの眉間には皺が寄る。 だけどそれよりも……。 「リュート……っ」 額に汗をにじませた守の、いつもとは違う艶っぽい表情に照れを感じながらも嬉しくなった。 結合部からの熱に思考も全部蕩けさせてリュートはおずおずと手を伸ばす。 その手を守が握りしめて、 「動いていい？」 「……うん。……っん、ぁ」 ゆっくりと守が動きだし、ふたりは新年初めての睦み事に夢中になっていったのだった。 NEXT

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