こやま圭様:ネイト×鈴哉
※R18 使用:お酒
ワカメ酒という私の無茶ぶりテーマに応えて、
みいさんがマモリュ、圭さんがネイスズで、お正月SSを書いてくださりました。
最高の美酒はキミ (1/4)
「おっ、何見てんの?守」
自室で熱心にパソコンに見入る守の肩口から、ネイトがひょいっと顔を覗かせる。
「んっ?あぁネイトか。何か楽しいサイト見つけてさ」
「どれどれ〜?」
ノートパソコンの液晶の中では性的な写真や動画が並べられており、色々な体位も紹介されていた。
「リュートともっと楽しめるのがないかなぁって思ってさぁ……ネイトもスズとするのに何か見てく?」
「おっ!見る見る〜」
ネイトは興味深げにディプレイを覗き込み、興味のある動画や体位をクリックして閲覧する。
「あっ……コレ楽しそう!」
「どれどれ……って、ネイトマニアック過ぎっ!」
噴き出す守にネイトがニヤニヤと意味深に笑いかける。
「守はコレやりたくね〜の?」
「んっ……やりたい」
お互いに顔を見合わせ二人はにっこりと微笑みあった。
清清しい新年の幕開け。
元旦の正午頃、軽快なリズムでインターホンが鳴らされた。
鈴哉が玄関の扉を開けるとコンビニ袋を下げたネイトが、ニコニコと微笑みながら佇んでいる。
「ス〜ズナリッ!!あけましておめでと〜!一緒に飲も〜ぜ!」
「えっ……俺は勉強が……」
「ま〜ま〜!正月位脳みそ休めろって!」
半ば強引に上がり込むネイトの隣には、いつも一緒にいる筈のリュートの姿がない。
「あれ……リュートは?」
「守と初詣行くって出かけたぜ」
「あ……そうか」
そういえば守はいそいそと仕度をし、元旦早々出掛けてしまった。
守と一緒に初詣に行くのが例年の習慣だった鈴哉にとって二人が良い仲になった今、一緒に初詣に行くのは当然の事だし祝福してやりたいが、突きつけられた現実が切なくて心とは裏腹に胸はチクリと痛む。
鈴哉の瞼に浮かんだ翳りの色を悟ったネイトは、ガシッと鈴哉の首に腕を回しズカズカとあがり込んだ。
「美味い酒持って来たんだっ!部屋飲みしよ〜ぜっ!」
「えっ、ちょっ……俺、未成年……」
鈴哉の首に回した腕を引き寄せその耳元にそっと呟くと、頬に朱色を差して俯く鈴哉をズルズルと部屋へと引きずり込み部屋のドアをパタンと閉めた。
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