こやま圭様:ネイト×鈴哉
最高の美酒はキミ (3/4)
しんと静まり返った部屋に響く湿った水音。
カーペットの上に座らせた鈴哉をベッドにもたれかけさせ、右足を持ち上げ日本酒の味が染み込んだ腿をぺろぺろと舐める。
「ん……やっぱこの酒で正解。美味いな」
内腿をぺろぺろと舐め続け、ネイトは一向に昂ぶりへ触れようとしない。
先ほどのワカメ酒の時にされた行為で鈴哉の昂ぶりは涎を垂らし痛い程に勃ち上っており、もう限界だった。
「ネ、イト……は、やく……」
「ん、酒浸しのお前の太腿の雫……おいし……」
「はや……く」
「ん?どうして欲しい?」
ネイトは鈴哉の腿から唇を離し、ニコニコと屈託のない笑顔で笑いかける。
「ナニして欲しいか言えよ」
「あ……そん、な……言えな……」
ネイトは昂ぶりの下の双球をやわやわと揉みしだくばかりで、中心にはいっこうに触れようとはしない。
「ほら……言ってみ?」
「俺の……を……」
「ん?聞こえねぇ」
「さっきみたいに…して、ほし……」
「ナニすんの?」
「な、め……て」
「よく言えました」
羞恥心の許容量を超えた鈴哉の瞳から再び涙がポロポロと零れ落ち、涙と共にその喉からしゃくりあげるような嗚咽が漏れる。
ネイトはそんな鈴哉の肩をポンポンっと叩き、幼子を抱くようにぎゅっと抱きしめた。
「あ〜……ごめんって。ちょっと苛めすぎたな。お詫びに天国見れる位気持ちよくしてやるから」
ネイトは頭部を鈴哉の下半身へと落とし、いきり立つ昂ぶりをそっと咥え込んだ。
ネットリとした感覚に中心を包まれ鈴哉は身悶え、自らの股間で妖しげに動くネイトの頭髪をぎゅっと掴む。
「んぁ……はぁっ、気持ち……いっ」
「ん…お前のここ酒の味がする。先っぽから涎もいっぱい出てて……うまっ」
先端の穴を舌で嬲られ、頬肉で竿を擦られて根元を扱かれる……もう羞恥心も何もかもかなぐり捨て鈴哉は悦楽に身を委ね、中心に与えられる快楽を思うが侭に貪った。
「あっ……ふぅ、んっ」
「そろそろ抜いとく?」
昂ぶりから唇を離し鈴哉の右足を肩に掛け、ネイトが呟く。
ズボンのチャックを下ろすとネイトは自身の昂ぶりを取り出し、腹につきそうな勢いで屹立している鈴哉の昂ぶりと一纏めに、自身の掌の内に収め擦り合わせた。
「うっ……はっ」
「スズナリのと…擦り合わせるの……気持ちい……」
にちゃにちゃと糸を引きながら絡み合う二本の昂ぶり。
鈴哉の先端から分泌される液体を掌に擦り付け、竿へと塗りたくるとぬるぬるとした感触に鈴哉は身体をくねらせる。
「あっ…もっ……む、り……んんっ!」
ネイトは鈴哉の白濁を掌で受け止め、期待にヒクつく後ろの穴へと塗り込めた。
「スズナリ…ベッドの上に肘置いて…後ろ向きに膝立ちして」
身体の奥に燻る快楽の余韻で思考能力が麻痺している鈴哉は、言われるがままの体勢でベッドに突っ伏すと、ネイトの指が二人の繋がる場所にそっと触れる。
「ゆっくり……解してやるよ。痛くないように……」
眼前に突き出された鈴哉の双丘に潜む蕾を人差し指でなぞり、先ほど塗り込めた鈴哉の白濁を使い、丹念に解していく。
「んんっ……」
空いた手で前の昂ぶりを弄り、少し解れた蕾に人差し指を挿し入れると、鈴哉の表情に苦悶の色が浮かぶ。
「やっぱこれだけじゃちょっと足んねーか。部屋でとか普段やらねぇからローションとか置いてねーもんな。今度置いとこ……」
ネイトはひとりごちるとくちゅっと口内に唾を溜め、窮屈そうにネイトの指を飲み込む穴へと垂らした。
前を弄る刺激で蕾が緩んだ隙を見逃さず、ネイトの指は侵入を試みる。
指をズブズブと根元まで飲み込み、鈴哉の身体は異物感に震えた。
ローションが無いせいでいつも程すんなりと受け入れる事の出来ない場所が、ヒリヒリとした鈍痛に苛まれる。
ネイトはその指をゆっくりと抜き挿しし、再び溜めた唾液を指を咥えて離さない蕾へと落とした。
「スズナリ……ゆっくり深呼吸して」
言われるがままにゆっくりと深呼吸をする鈴哉を、まるで電流が走ったかのような感覚が襲う。
「ん……ここイイ所じゃね?」
鈴哉の中で指を曲げ、鈴哉のイイ場所を見つけたネイトは満悦の笑みを浮かべた。
「んんっ……ふぁっ……」
鈴哉は膝をガクガクと震わせベッドに突っ伏し、手元のシーツを握り締めながらシーツをグッと咥える。
「ふっ……んっ」
「ちょっと気持ちよくなってきた?声出してもいいぜ、どうせ誰もいないんだから」
ネイトの唾液と鈴哉の白濁を塗り込められた後ろの蕾はヒクヒクと蠢き、ネイトの指を飲み込んで行く。
指を二本に増やし鈴哉の中でぐちゅぐちゅと交差させ内壁を刺激すると、堪えきれずに鈴哉はシーツをギリリと噛み締めた。
「んんっ……ふっ……っ」
アルコールでほろ酔い気分の鈴哉のソコは過剰に敏感になっており、ネイトの指が動かされる度に指を淫らに飲み込もうとする。
昂ぶりははちきれそうな程張りつめ、中心を擦るネイトの掌は鈴哉自身から分泌される愛液により垂れんばかりの勢いで濡れそぼった。
「ここもうトッロトロじゃん……そろそろ……挿れよっか」
「んっ……ん」
シーツに額を押し付けコクコクと頷くとネイトの昂ぶりがあてがわれ、解された蕾が押し広げられる。
「んぁ……」
「ん……やっぱローションないとまだちょっとキツ……スズナリ、力抜いて?」
「やぁっ……むりぃ……」
自身のモノをカリの部分で塞き止められ、挿入を阻まれたネイトはくすっと笑い妖艶な笑みを浮かべると再び鈴哉の昂ぶりを掌で扱く。
「まだ足りないなんてスズナリのここは貪欲だな……早くオレのを呑み込んでくれよ」
掌で刺激を与えるペースを速めるとネイトの昂ぶりを咥えた鈴哉の蕾はズブズブとネイトを呑み込んでいく。
「ん……ふっ……お前のナカ……気持ちい……」
「あっ……はっ……」
鈴哉の腰を掴み、律動のリズムを早めると鈴哉の膝はガクガクと震え、繋がった箇所越しに鈴哉が感じているのがネイトにも伝わってくる。
腰の律動を止めずネイトはスラリと白い腕を鈴哉の脇へ滑らせ背後からぎゅっと抱きしめた。
「なぁ、スズナリも……気持ち……い?」
「あ……んっ」
「俺、すっげー気持ちイイんだけど……でもスズナリが気持ち良くないんだったら……もう止めよっか?」
昂ぶりを引き抜かれそうになる感覚に鈴哉は身体を震わせる。
「あっ……やぁ……」
「ん……何?」
口角を上げてにっこりと微笑みながらネイトは鈴哉の顔を覗き込む。
頬を赤く染め目尻に涙を浮かべながら、羞恥の表情で鈴哉は嘆願した。
「気持ち……イイか……ら、止める…な」
「んっ、一緒に気持ち良くなろーな。俺も……限界っぽい」
綺麗な黒髪をグリグリと撫で回し、ネイトは半ばまで引き抜いた昂ぶりを勢いよく挿入する。
「ひっ……んっ」
「あっ……お前のナカ気持ち良すぎて…やばっ」
「あっ……あ」
猛々しく昂ぶったネイトの中心が鈴哉の前立腺を執拗に刺激し、鈴哉の後孔はもう中心を触られる必要などない位にネイトの昂ぶりを呑み込んでいた。
静かな部屋には艶やかな嬌声と肉と肉のぶつかり合う音だけが響いている。
「はっ……はっ……」
「あっ……ごめっ……もう限界……間に合わな……っ」
ビクビクと跳ねる鈴哉の身体を抱き締めながら、ネイトは鈴哉のナカへと精を放つ。
「はぁっ……もう、抜いても……」
鈴哉が息を荒げながら呟くとネイトは鈴哉の背中へぴとりと身体をくっつけ、バツが悪そうに笑った。
「抜きたいんだけどさ……この部屋にゴム置いてなかったから中出ししちゃったんだけど。抜いてイイの?最近溜まってたからさ……俺の精液でカーペット汚れるかも知んないけど」
「……っ!」
顔を真っ赤にし、言葉を詰まらせる鈴哉の耳元でそっと囁く。
「このままシャワー浴びに行く?そうしたらカーペットも汚さないですむし。……掻き出してやるよ」
守が出かけてくれていて良かった……鈴哉は羞恥心に悶えながらも俯く事しか出来なかった。
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