こやま圭様:ネイト×鈴哉





最高の美酒はキミ (4/4)


その後……そのまま風呂場へ行ってされるが侭に掻き出されていると、ネイトはにやにやとしながらわざと鈴哉のイイ所を弄ってきた。
鈴哉をさんざん焦らし昂ぶらせ、結局我慢出来なくなった二人はそのまま二回戦へと突入しネイトに再び中出しをされてしまった。
日がどっぷりと沈んだ頃、守とリュートが帰宅しネイトが自宅で作り持ち寄って来たおせちを四人で夕飯としてつつく。
リュートが何故女性モノの振袖を着て帰ったのか鈴哉は気になったが、尋ねでもすれば噛み付いて来そうな程リュートが殺気立っていたので鈴哉にそれを問いただす勇気はなかった。
皆に雑煮を振舞うネイト、ニコニコしながら伊達巻に手を伸ばす守、眉間に皺を寄せおせちを無言で摘むリュート、ぐったりとした面持ちの鈴哉。
さまざまな表情を浮かべながらそれぞれ思い思いに食事を進める四人。

「どうした、守。そんなにニコニコして……何かイイ事でもあったのか?」

ネイトが守の椀に雑煮を振る舞いながらこそっと耳打ちをすると、守もリュートに悟られぬようにこそっと耳打ちを返す。

「へへっ……この前ネイトと見てたやつ……今日やっちゃった。あれ、お勧め。ネイトもスズとやれよ」
「んっ……そうだな」

ネイトは口角を吊り上げニッと笑うと守の雑煮に餅を投入した。
ネイトのよそってくれた雑煮の餅を頬張りながら、ぐったりとした面持ちの鈴哉に元気いっぱいに話しかけた。

「なぁっ!スズとネイトはどこに初詣に行った?」

屈託なく笑う守に鈴哉はビクッと硬直し、そんな鈴哉をチラッと一瞥しネイトはにやにやと笑う。

「俺らは初詣行ってないんだ。スズナリの部屋でずっと飲んでたよな。なっ……スズナリもいつもよりいっぱい飲んだよな」

意味深な微笑みを浮かべるネイトに鈴哉の心臓が跳ねる。

「あぁ……飲みすぎた」

守の瞳を見る事が出来なくて……視線を逸らしながら鈴哉はひとりごちると、ネイトが意味深な視線を鈴哉に送りながら言い放つ。

「今日はスズナリいっぱい呑んだもんなぁっ!俺の……」
「ネイトっ!!おかわりだっ!おかわりっ!!雑煮おかわりだっ!!」
「はいはいっ」

ネイトに噛み付かんばかりの剣幕で椀を差し出し、おかわりの要求をする鈴哉を守はジッと見つめた。

「スズってそんなに雑煮好きだったっけ?」
「ああっ!この雑煮、凄く美味しいんだっ!」

椀の中の汁を零しそうな勢いで受け取り雑煮を掻きこむ。
暫くして興味をリュートへと移した守がリュートにちょっかいをかけ始めた事を確認すると、鈴哉はぐったりと肩を落とした。

(一年の計は元旦にありというのに……まさかこんな元旦になるなんて。幸先が悪すぎる……)

溜息を吐く鈴哉の肩をポンッと叩き、ネイトが耳元でボソリと呟く。

『美味い酒だったな……またやろうぜ。次はローションとゴム準備しとくから』

鈴哉の耳へフッと息を吹きかけると背筋をゾクゾクとした快感が走り、手に持つ椀をツルリと滑らせた。
幸い椀の中身は高温ではなかったので火傷はしなかったが、したたかに濡らした膝に昼間のデジャブが頭を過ぎり鈴哉は耳まで真っ赤にし、ただただ羞恥心に頬を染める事しか出来ない。

そ の日以降ネイトがいざという時の為に……と、ゴムとローションを鈴哉の机の引き出しに常備するようになるという鈴哉にとって頭の痛い結果が生まれてしまっ た。



END


姫始めありがとうございました!圭さんの書いてくださるネイトは、毎回超ノリノリで攻めてくれるから嬉しいです♪
今年は私もこれくらいガンガン鈴哉を攻めたいです。2012年の抱負です!








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