こやま圭様:守×リュート
あまいあまいキミの味/後
情事を終え、平静を装いながら帰宅した鈴哉とネイトを、弾丸のような勢いの守が出迎える。
「おっかえり〜!」
リュートの腕を掴んで玄関に駈けて来た守の首元には見慣れぬ白いマフラー。
「守……お前なんで部屋の中でマフラーしてるんだ?」
「んっ?これはリュートが…ふごっ」
顔を真っ赤にしたリュートが必死の形相で守の口を塞いでいるのを見ているとだいたいの察しはつく。
おおかたリュートが守にプレゼントでもしたのだろう。
マフラーを首に巻きはしゃぐ守と、耳まで真っ赤にしてそれを追いかけるリュートを横目に、鈴哉は水を飲もうとキッチンへ向かう。
ダイニングテーブルの上には手付かずのままのクリスマスケーキ。
鈴哉とネイトが出掛ける事が想定外だった為、守が買って来ていたケーキだった。
「あ……すまない。守、ケーキ用意してくれてたのか。……二人で食べてくれて良かったのに」
申し訳なさそうに鈴哉が謝罪すると屈託のない笑顔を守が返す。
「ん……チョコパイ上書きしたくなかったから。スズとネイトで食ってもいいよ。俺もうお腹いっぱい」
「チョコパイ?上書き?」
「バババッ……馬鹿っ!」
首を傾げる鈴哉の隣でクリスマスケーキの生クリームを指で掬い取りペロリと舐め取るネイトが、意味深な笑みを浮かべた。
「ん……あまっ。美味いよ。もっかい食べちゃおっか……スズナリ」
手付かずのクリスマスケーキとネイトを交互に見遣り、鈴哉がゲンナリとした表情をしたのは、また別のお話。
END
リア充爆発しろー!!!!甘すぎて悶えて思わずチョコパイ買ってきました!一人で!!(マジで)
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