雲乃みい様:ネイト×鈴哉
Sweet Drug (4/4)
「空イきしたうえに、ところてんまでするなんて、鈴哉いっきに大人の階段駆けあがったんじゃねーの」
ベッドに脱力しきって寝ている俺の横に座ったネイトが、俺が吐き出した精液をぬぐったティッシュをベッド下のゴミ箱に捨てながら声を立てて笑った。
なにか言いたかったが、反論のしようがない。
実際挿入されただけでイったうえに……最後俺のは全然触れられてなかったのに欲を吐きだしてしまった。
それに自分からネイトにねだるようなことをしてしまったし。
思い返してみればいくら情事の最中だといっても……恥ずかしすぎる。
「……寝る」
これ以上ネイトにからかわれるのも嫌だなと布団を頭からかぶった。
また笑う声が響いてきて、少しムッとしながらも強制的に作った暗闇の中で目を閉じる。
声が聞こえなくなり静かになったあとスプリングが微かに振動するのを身体が感じて、抱きしめられた。
布団ごと。
「鈴哉」
そして布団越しにポンポンと頭を叩かれた。
「すずなりくーん」
「……なんだよ」
ため息をついて少しだけ顔を出す。
瞬間、口を塞がれた。
固まる俺を気にせず好き勝手に蹂躙していったネイトは屈託なく笑った。
「すっげー、気持ちよかったぜ。まじで。またシよーな」
「……」
なにをどっちをだ、と思いながら、
「……気が向いたらな」
と、呟いた。
「というか次はお前しろよ」
「えー」
笑うネイトに、ため息一つついて俺も笑った。
そしてそのまま他愛のないやりとりをして、いつのまにかふたりそろって眠っていた。
END
マモリュに続いてネイスズ編も書いていただきました(*´▽`*) エロップルばんざーい!
「ヤマなしオチなしイミなしだよー」と仰っていましたが、ヤってる・恋にオチてる・イってる で、正しくヤオイだと思います!
みいさんのHP『雲の晴れ間から』R18
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