こやま圭様:ネイト×鈴哉
※R18 使用:生クリーム
今宵は君が美味しいデザート/後
普通のファミレスに行き普通に食事をし、当たり前の流れで行きつけのホテルへと辿り着く。
普段と何ら変わらぬ流れ……しかし今日はネイトと手を繋いだ。
公衆の面前でポケットの中で手を繋ぐなどと言う行為は、いつもの冷静な鈴哉なら卒倒しそうな行為だったが今日は嫌ではなかった。
むしろネイトの手の温もりを気持ち良いとさえも思えた……イルミネーションの美しさに見惚れて思考が麻痺していたのかもしれない。
今ここにいるのも夢なんじゃないかと思う程に……不思議な夜だった。
ベッドの上にガウン姿で寝そべりながら繋いだ右手をジッと見つめる。
意外と大きかったアイツの手……ぎゅっと握られた感触が今も残る掌。
枕に顔を埋めながらぼんやりと右手を眺めていると、風呂を終えたネイトがフカフカのバスタオルを鈴哉の頭に載せた。
「ふ〜いい湯だった。お前も入って来いよ」
「ん……あぁ」
「んっ?手……どうかしたのか?」
「あっ……いや……なんでもない」
バスタオルを掴み右手を後ろに隠し、鈴哉は慌ててシャワールームへと駆け込んだ。
ネイトは何とも思っていないようだ。
無意識の行動だろう……だが手を握られた時の違和感に後ろめたさを感じ、思わず右手を隠してしまった。
(俺たち……恋人でもなんでもないのに。所詮は……ただのセフレ……)
想いの全てを洗い流すように鈴哉はシャワーのコックを勢いよく捻った。
「いらっしゃ〜いっ」
ガウン姿のネイトがベッドに胡坐をかいて座りながら、両手を広げ鈴哉を呼ぶ。
ベッドサイドのテーブルにはケーキが置いてある。多分ルームサービスで頼んだのだろう。
「何だ……これは?」
「ん……見て分かんねぇ?ケーキ」
「それは分かるが……何で……」
正直、ここには二人でケーキを食べに来たわけではない。やることはひとつだけの筈だ……そう思っているとネイトがクスリと笑う。
「あっ、何かガッカリしてるぅ〜?今日は聖夜だぜ。せいなる夜だぜ。このケーキの使い道なんて一個に決まってんじゃん……お前のトッピングだよ」
いただきます……と微笑みながらネイトは鈴哉の肩を抱きグイっと押し倒し、肌蹴たガウンの裾から手を忍ばせ鈴哉のモノを擦り上げた。
元々風呂上りはそういう行為をするつもりだったのでガウンの下に下着はつけていない。
「トッピン……グ?」
嫌な予感しかしなかったが中心に与えられる愛撫による甘い疼きに、そんな事はどうでも良くなった。
鈴哉のガウンの紐を解き裸体を露にすると、ネイトはクチュっと音を立て口内に溜めた唾液を鈴哉の昂ぶりへと垂らした。
右手で昂ぶりを上下に擦り上げ、左手でケーキのクリームを掬い取る。
「そのままでも美味しいけどさぁ……でもたまには甘さも欲しいだろ?」
ニッコリと微笑み左手の生クリームを鈴哉自身に塗りたくる。
分泌される愛液と生クリームの油分でそこは充分すぎる程潤い、クリームを塗られる刺激で鈴哉の昂ぶりは更に硬さを増しビクビクと跳ねた。
「……美味しそうになって来た。ココも待ちきれなくてヒクヒクしてるよ。俺ももう……お預けは無理だな……いただきます」
ネイトが口腔内に昂ぶりを導き一気に咥えると、鈴哉の身体に甘い痺れが走る。
ピチャピチャと音を立て舌を絡めながら上下に擦ると、それだけで鈴哉は果ててしまいそうだった。
「ん…あまっ。クリームとお前のキモチイイやつで手ベタベタになっちゃったよ……どう?味見してみる?」
妖しげな光を瞳にたたえたネイトが、クリームと鈴哉の愛液でベトベトになった白く長い指を鈴哉の眼前に垂らす。
その指は鈴哉の顔にまで滴り落ちそうな程濡れそぼっていて…顔を真っ赤にし、鈴哉は顔を背けた。
「ふざ……けるなっ」
その間もネイトの左手は鈴哉の中心を愛撫し続ける……顔の火照りが与えられる快感によるモノなのか、羞恥によるモノなのかは鈴哉にもよく分からない。
多分両方なのだろう。
「あっは、ごっめーん!ちょっと冗談が過ぎたな。これは俺だけ味わっとく。ん……おいしっ……」
手首にまで滴る鈴哉の愛液をピチャピチャと舐め取る扇情的な表情に、鈴哉の昂ぶりが更に硬くなる。
「んっ?ここ……こんなにしちゃって。コーフンしちゃった?これ……お前にやるよ」
鈴哉の口いっぱいに甘酸っぱい味が広がる……いち……ご?
「んっ、ここにも美味そうなイチゴ見つけた……」
再び生クリームを指に掬い上げ鈴哉の胸に擦り付けると先端を舐め取り、ピンク色の突起を露にする。
突起を舌先でチロチロと舐め、もう片方の突起を指で摘みあげると鈴哉の唇からくぐもった声が漏れた。
「俺、こっちのイチゴでいいや……ん、おいしっ」
「んっ……んんっ……」
「そうだ……俺の指、舐めて……」
生クリームを二本の指で掬い取り、鈴哉の口内に差し入れ交差させるとネットリとした舌の感触がネイトの指に絡みついた。
未だ口内に残るいちごの甘酸っぱさを感じながら、ネイトの指先の生クリームを懸命に舐め取っていく。
自身の指にクチュクチュと絡みつく鈴哉の舌の感触を楽しみながら、ネイトは下腹部へと再び頭を落とした。
「はっ……んんっ……」
竿を掴み先端の穴をチロチロと舐めると鈴哉の身体が仰け反り、ネイトの指が甘噛みされる。
甘さの残る昂ぶりを咥え舌を絡めながら上下に擦り上げると、鈴哉のモノが大きさを増し限界が近い事をネイトは悟った。
「いっへもいいへ……」
「ばっ……咥えなが……ら、喋ん……なぁ」
ビクビクと痙攣し鈴哉が果てた事を確認すると、口内に出された白濁をゴミ箱へと吐き出す。
「はぁ……はぁ、ごめ……」
「いいぜ、気にすんなって。てか、まだ終わってないからな」
口角を吊り上げニッと笑うとネイトは鈴哉を膝立ちさせ、四つん這いの体勢で後ろを向かせた。
「えっ、ちょ……この体勢……うぁっ!」
鈴哉の唾液で充分に濡らされた指に生クリームを掬い取り、ヒクつく鈴哉の秘穴へと塗り込める。
「やっ……あっ!やめっ……」
「まぁまぁ細かい事は気にすんなって」
堅く閉ざされた秘穴をサワサワと擦り、覆いかぶさる体勢で昂ぶりを握り愛撫を加えた。
前後への摩擦を繰り返すと果てた筈の鈴哉の昂ぶりが再び鎌首をもたげ、先端から透明の雫を垂らす。
クチュクチュという水音が増していくと、秘穴に出来た綻びにネイトはゆっくりと指を差し入れ始めた。
「うっ……」
「ゆっくり……ゆっくりな……痛みなんか感じなくなる位気持ちよくしてやるから……」
「……あっ!」
指を二本に増やしナカをかき混ぜると、鈴哉の唇から不意に甘い吐息が漏れたのをネイトは聞き逃さない。
にやにやと笑いながら間接を曲げ執拗にその場所を攻め立てた。
「あ〜……お前ここがイイのか」
「そこ……やめっ」
「ここはやめて欲しくなさそうだけど?」
鈴哉の昂ぶりへの愛撫の手を止める事なく、ネイトは前立腺を刺激し続ける。
「はぁっ……もぅ……おかしくなる……早く挿れ……ろ」
「なんだよ、色気も何もないな。まぁ、こっちももう我慢の限界だし……いっか」
ネイトはズボンの下ではちきれそうに猛る昂ぶりを取り出しゴムを着け、ベッドサイドに備え付けられたローションを自身へ垂らして、鈴哉の秘穴にも塗りこむ。
「んっ……つめたっ」
柔らかな尻たぶを両手で割り昂ぶりを秘穴へとあてがうと先端がズブズブと飲み込まれていく。
「んぁ……んんっ」
「やっぱキツいな……」
鈴哉の昂ぶりの先端を親指でグリグリと弄り竿を扱くと、鈴哉の秘穴は徐々に解れネイトを受け入れ始めた。
全てが入った事を確認すると前を弄る手は止めず、肉と肉とのぶつかり合う音を鳴らし前後へと律動を繰り返す。
「ふぁっ……あっ……」
「やばっ……キモチ……イっ。も……無理」
鈴哉の腰を抱き締め、ネイトは己の精を鈴哉のナカへ放った。
「んっ、ケーキ食べないの?甘いの嫌い?」
「いらない……あんな使い方された食い物を食う気なんかしない」
「食べ物は粗末にしちゃいけませんって習わなかったか?」
誰が粗末な使い方したんだよ……と思いながら、残りのケーキを美味そうに頬張るネイトをウンザリとした眼差しで見つめた。
ベッドに寝そべりながらぼんやりとネイトを眺めていると、初めて手を繋いだ今日の出来事が脳裏をよぎる。
(あの違和感は何だったんだろう……)
あの時、胸に走ったチクリとした痛み。どう表現すればいいのか……自分でも理解が出来ない。
悶々と思案しているとネイトに呼びかけられ振り向いた瞬間、口の中にケーキを放り込まれネットリとした甘みが広がる。
「なっ……美味いだろ?お前も食えって」
「いらなっ……」
「あ、なんならイチゴ食う?さっきイチゴなら食っただろ?」
フォークに刺したイチゴを鈴哉の口元へ運び、ネイトはにっこりと微笑んだ。
先ほど自らの乳首をイチゴに例えられ愛撫された事を思い出し、鈴哉は耳まで赤らめ赤面する。
照れ隠しの仏頂面でフォークごしにイチゴを受け取り噛み砕くと、口内に甘酸っぱい味が広がった。
「なっ……美味いだろ?」
無邪気にケーキを頬張るネイトの笑顔を見ていると、違和感の正体などどうでもよくなってくる。
「あぁ……そうだな」
鈴哉は噛み砕いたイチゴを飲み下し、ふっと笑った。
口の中の甘酸っぱい酸味は飲み下した後も消える事はない……あの時感じた違和感のように。
END
美味しく頂いてくださりありがとうございます!ほのかに愛の芽生えつつある予感が…(*゚▽゚*)!!
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